みなさん!名古屋と言えばそう!!!「名古屋コーチン味噌煮」!ですよね!!
今回紹介するのは、宇宙日本食として認証された「名古屋コーチン味噌煮」です!!
宇宙用の名古屋コーチンはどのような食べ物なのか、私が代表して食べてみました笑
宇宙用の名古屋コーチン味噌煮って何?
正式名称は「名古屋コーチン味噌煮(宇宙食)」です!
2021年4月ISSに向け打ち上げられた宇宙飛行士・星出彰彦さんのために
JAXAから2021年1月に「宇宙日本食」として認証された食品です!
3者の開発者
株式会社サガミホールディングス(本社:愛知県名古屋市)と相模女子大学(神奈川県)と石田缶詰株式会社(静岡県)の3者共同で
2017年から4年かけて宇宙日本食の開発したそうです!
開発にあたって、(株)サガミホールディングスが提供する「味」と「健康」にこだわり、
宇宙での食環境や栄養の問題を検討し、宇宙飛行士のパフォーマンスを維持・向上させることを目標にしたそうです。
きっかけは「手羽先からあげ」だった!?
和食麵処サガミといえば「手羽先からあげ」であり、手羽先サミット(2018年)で殿堂入りを果たしたほどの名物です!
宇宙空間ではカルウムが不足しがちで「骨まで食べられる手羽先」を考えて、圧力調理で骨まで食べられるようにしてJAXAに提案しましたが、
「骨によるザラザラとした舌ざわり」によりNGとされ、断念したそうです。
そこで、次に注目したご当地グルメが、愛知名産の八丁味噌を使用した「味噌煮」だったそうです。
宇宙空間での食事の際は「噛める」ことが宇宙飛行士にとってストレスを軽減するのに繋がるということで、
一般的な鶏肉よりも肉の弾力があり、食べ応えがある「名古屋コーチン」に目を付けたそうです。
宇宙空間での食事のための工夫
「噛む」ことでストレス解消につなげるために一般的な鶏肉よりも弾力がある「名古屋コーチン」を選んだだけでなく、
ISS船内では食材を温める機械はありますが、80℃程度での接触加熱で食品が温まるまで時間がかかるので、常温でもおいしくなるように仕上げ、塩分や栄養バランスを考えられております。
また、微小重力で飛び散らないように、だし汁をゼリー状にする工夫もされております。
レシピ開発は相模女子大学 健康栄養学科
(株)サガミホールディングスから「八丁味噌、たまり醤油、鶏肉」を使用した「名古屋らしい味を出せないか」というテーマをもらい、
相模女子大学 健康栄養学科の有志学生18名は、「宇宙での食環境や栄養の問題を検討し、宇宙飛行士のパフォーマンスを維持・向上させる」ために、
「おいしく食べられる・食べ飽きない宇宙日本食」にすることを目標にレシピを作成したそうです!
指定された条件をもとに3年間で合計37種類のレシピを考案し、その中から「味噌おでん」を提案し、それがベースレシピとなりました。
レシピをブラッシュアップし、最終的には名古屋コーチンやこんにゃくなど多種の素材を八丁味噌を使用した出汁で炊き上げ、そのまま食べてもおいしい食品に仕上がったそうです!
長期保存の間に具材が軟らかくなってしまう問題には、「ごぼう」を加えることで食感が残るなどと学生の提案が採用されており、宇宙飛行士が食感の変化を楽しめるよう工夫で解決したとか!
宇宙用名古屋コーチン味噌煮の製造は石田缶詰株式会社で!
相模女子大学 健康栄養学科が作成したレシピをもとに石田缶詰(株)で味付け・加工の検討を行ったそうです!
石田缶詰(株)の自社工場が宇宙食開発レベル ISO22000認証取得を目指すことで、全社員へ更に一段と高い衛生レベルへの意識づけを行うキッカケとして宇宙食開発に参加を決めたそうです!
宇宙用名古屋コーチン味噌煮を実食した感想
(Satoshi)
それではお待ちかね!実食コーナーの時間です!
8種類の具材
・うずらの卵
・こんにゃく
・焼きちくわ
・にんじん
・ごぼう
・だいこん
・しいたけ
・名古屋コーチン(鶏肉)
味と食感の感想
・味噌と醤油が混ざったような香りで、とても落ち着きます。
・だし汁はドロドロしていて粘性が高く、そのおかげで味が凝縮されていて濃く感じるので、満足感がありました。
・具材は一口サイズですがゴロゴロとしていて大きく見えるので、見た目から食べ応えを期待させられました!
・特に驚いたのは、にんじんとだいこんで、口に運ぶまで保形性があるのに、食べると軟らかく、汁が染み染みでジューシー!美味しいです!
・名古屋コーチンは期待以上に弾力があり、噛む時間も他の具材より長かったので、地上で食べてもストレス解消できますね!!
・一袋で色んな食感があるので食べていて飽きないです!!
宇宙日本食を長期保存食・災害食としても活用する
「名古屋コーチン味噌煮(宇宙食)」は温めなくてもおいしいので、
災害時にガスや電気が使えない状況になったときに、そのまま食べられるというのは、
地上にいる人々にとっては、とても助かる食品です!!
賞味期限は2年であり、食品の内容量も120gと軽くて持ち運びしやすいので、災害食としても活用できます。
まとめ
サガミホールディングスさんが、宇宙食開発の今後について下記のようなことをおっしゃっていました。
「宇宙食開発のノウハウを活かしつつ、さまざまな食機会に対応できる食品の応用、
開発に取り組むとともに、料理、おもてなしといった本来の価値を追求し、よりお客様に満足していただける企業を目指して参ります。」
私もそんな宇宙食開発がしたいと思います!!!
やはり「宇宙を目指す」ことで、宇宙開発を進めるだけでなく、地球にいる人々の生活を守るレベルの向上にも繋がっているんだなと改めて感じました。
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