わかめスープって暑い時も寒い時も、飲むとホッと一息できるし、忙しい毎日でも簡単に栄養が摂れるので家庭でとても重宝されますよね!
実は、わかめスープが宇宙に行っても食べられるように、宇宙日本食として開発されていたので、早速リサーチしました!
宇宙わかめスープとは?

宇宙食用に開発されたわかめスープは、理研ビタミン株式会社さんが開発し、2007年にJAXAに認証された宇宙日本食の一つです。
市販のわかめスープと比較、実食しながら、宇宙食用のわかめスープを楽しませていただきました!
市販のわかめスープとの比較(実食コーナー)
宇宙食用わかめスープの準備の仕方はカンタン♩
(地上品も宇宙食に記載された方法に合わせて作りました)

① 器に袋の中身をあけ、熱湯175mlを注ぐ。
② 軽くかき混ぜ2分で出来上がり!
お湯を注ぐ前の2品(左:地上品、右:宇宙食)
見た目はそんなに変わらないかも!?

お湯を注いだ後の2品(左:地上品、右:宇宙食)

早速、実食!!(左:地上品、右:宇宙食)


おぉ!?地上品と変わらぬおいしさ!わかめの歯応えと旨味の織りなすハーモニーを感じました!
また、これぞ日本食と言わんばかりのホッと気持ちが和らぐゴマの香ばしい風味があるスープ!
宇宙だけではなく、海外に行ってもわかめスープを飲むと日本がすぐに思い出せそうな味でした。
そもそも、「わかめ」って何?
○わかめとは?

わかめ(若布)とは、褐藻類に属する海藻(海の植物)の一種です。
秋に芽吹き、冬〜春にかけて成長(全長2〜3mくらい)及び収穫されて夏に枯れる1年生(1年で成長〜枯死する海藻の分類)の海藻で、春に胞子葉(めかぶ)から胞子を放出して子孫を残します。
わかめの旬は2月〜5月頃とされており、新鮮なわかめは磯の香りと食感が格別だそうです!
わかめは主に、東アジアの海域に分布しており、わかめを食用とする日本や韓国などの朝鮮半島で広く利用されています。

海から採れたてのわかめは褐色ですが、湯通しすると緑色に変化します。
これは、わかめに含まれるフコキサンチンという赤い色素が熱によって橙色に変化して、クロロフィルという緑色の色素が出てくるためだそうです。
湯通ししたわかめを塩蔵したものは「塩蔵わかめ」と呼ばれ、保存可能になります。
市販されている乾燥わかめやカットわかめは、その塩蔵わかめの塩を抜いて、食べやすくカットして乾燥させたものみたいです。


・海藻:胞子で子孫を残す
・海草:種子で繁殖する植物
◯わかめの構造
・葉体:ふだん「わかめ」として食べられている部分(味噌汁、サラダなど)
・中芯:わかめの芯であり「茎わかめ」として食べられている部分。シャキシャキと歯応えがあり、塩蔵品や梅しそ味にしておやつとして楽しまれています。
・胞子葉:わかめの茎の下部にあり「めかぶ」と呼ばれている部分。ぬるぬるした食感で和え物として食べられることが多いです。
・仮根:わかめが岩などにしがみつく部分

◯海藻の栄養素
わかめを含む海藻は、カロリーがほとんどなく、ナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウム・鉄・リンなどミネラルの宝庫です。
また、海藻に含まれるヌメり成分は、アルギン酸、フコイダンという水溶性食物繊維であり、高血圧の予防やコレステロールの低下、お腹の調子を整えて便秘の解消に効果があるとのこと。
日本でのわかめの歴史
わかめの歴史は縄文時代まで遡ります。縄文時代の遺跡からわかめを含む海藻が発見されているそうです。
また、日本最古の和歌集 万葉集にもわかめに関して詠まれた歌が多くあるらしいです!
かなり古くからわかめが親しまれていたんですね!

奈良時代、日本最古の法律 大宝律令には、わかめが租税として納められていました。
わかめを高級品として、神事に奉納品としても扱われていたそうです。
平安時代にはわかめの佃煮やおひたしが食べられ、
室町時代には茶懐石料理(茶事において濃茶を美味しくいただくためにお客様の空腹の一時凌ぎと心身を整える目的で出される簡素な食事)に用いられるようになっていきました。
江戸時代には火で炙ったり、醤油につけたり、汁物に入れたりと料理の幅が広がっていきました。(味噌汁の具として定着した時代)

明治・大正時代は、塩蔵技術が開発され、色鮮やかで柔らかい塩蔵わかめが主流になりました。それまで主流だった乾燥わかめは手間がかかることや品質にばらつきがあったためです。
昭和時代には、わかめの乾燥保存法の研究が進み、乾燥刺激法が開発され、養殖が盛んになりました。

わかめの胞子を大量放出させるために、成熟したわかめを陸で乾燥後、海に戻して刺激を与える方法。
この方法で放出された大量の胞子を種糸(わかめ養殖で使うわかめの赤ちゃんである幼胞子体が付着した細い糸)に着床させて、効率的なわかめ養殖を可能にしている。
現在では、国産わかめのほとんどが養殖のものになり、日本人の食卓に欠かせない身近な食材として親しまれています。
わかめがCO2を削減!?ブルーカーボンについて
最後にわかめの存在が環境問題の解決につながっている話をします。
二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスが増えると地球温暖化が進んでしまいます。
海の植物が光合成によりCO2を取り込み、海底に蓄積・埋没される炭素のことを「ブルーカーボン」といいます。

世界では、CO2吸収源対策の新しい選択肢として注目が集まっています。

ブルーカーボンの主な吸収源はわかめを含む海藻をはじめとして、海草(アマモ・スガモなど)が生える藻場・塩性湿地・干潟・マングローブ林が挙げられるそうです。
これをブルーカーボン生態系と呼んでいます。

CO2吸収源の機能の他に、ブルーカーボン生態系には水質浄化機能や水産資源の活性化なども期待されています。
私たちがブルーカーボン生態系の保全を行うことで、地球温暖化の防止・産卵場所や仔稚魚の育成地を提供できるため、生物多様性に富んだ海を醸成します。
それは巡り巡って私たちの豊かな暮らしにつながっているそうです。

ブルーカーボンはまだまだ奥が深そうなので、たくさん調べてみようと思いますが、わかめが環境にも役に立てていることにとても感動しました!

わかめを次に食すときやわかめを宇宙で食べる機会があれば、わかめの歴史とブルーカーボンに思いを馳せて、ありがたく頂戴しようと思います。

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