カレーって耳にするだけで、心がウキウキしてこないですか!?
ピリッとしたスパイス、深みのあるコク、食欲が進む酸味…カレーって食べると幸せな気持ちになります。
地球で食べてもおいしいけど、宇宙でも味わいたい!!!
そんな時は、宇宙日本食レトルトカレーの「SPACE CURRY」が筑波宇宙センターにありました!!!
どんな味か、どんな香りか、どんな色か!
宇宙食 市場調査やっていきましょう!!
SPACE CURRYとは?
SPACE CURRYは、ハウス食品さんで生まれた宇宙日本食です。
国際宇宙ステーション(ISS)で長期生活するために開発されたカレーです!
日本人宇宙飛行士用にJAXAさんとともに開発し、2007年6月に宇宙日本食として正式に認証され、
2018年2月にISSに搭載されたとのことです!
(みなさんの疑問)

宇宙日本食として作ったカレーって、普通のカレーと具体的に何が違うの!?
(Satoshi)

安心してください!今回、徹底調査として、ハウス食品さんの代表的レトルトカレー「咖喱屋カレー」と比較してみました!
咖喱屋カレーの「甘口」・「中辛」・「辛口」が「SPACE CURRY」とどのように違うのか、近いのか!?
それでは比較調査結果をどうぞ!
SPACE CURRYと咖喱屋カレー(甘口・中辛・辛口)の風味・物性比較
カレーの色比較
(図 左上:甘口、右上:中辛、右下:SPACE CURRY、左下:辛口)
咖喱屋カレーの辛口が最も茶色が濃く、甘口は薄い茶色ですが、SPACE CURRYは黄色!
黄色は食欲をそそる色ですね~!二郎系ラーメンを彷彿とさせる色です。思わずヤサイ・カラメ・アブラ!マシマシ!と叫びたくなります笑
カレーのとろみ(流動性)比較
SPACE CURRYは、今回の比較対象である咖喱屋カレー(甘口・中辛・辛口)のどれよりもとろみが強かったです。
スプーンですくい上げたときのカレーは、ふっくらと立体的でした!
また、今回実験したおかげで分かったことは、咖喱屋カレーの中で最もとろみがあると感じたのは「甘口」であり、
中辛、辛口と辛さが増していくにつれて、サラサラとした流動性のあるカレーだなと思えました!
私は辛いのがニガテなので、普段は辛口に手を出さず、知りませんでした…笑
やはり、観察実験って面白いですね!!
カレーの香り比較
咖喱屋カレーの甘口から辛口に辛さ度合が増していくにつれて、鼻の中でチクチクする感じでした。
SPACE CURRYはツンとしたスパイシーな香りがグッと鼻の中を勢いよく通過する感じでした。
どちらもおいしかったですが、それぞれ個性があって全く別な香りがしました。
カレーの味比較
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- 咖喱屋カレー(甘口)
コクがあって、カレーらしい濃厚な味わいでした。辛さが無いのでクリーミー感が強かったです。
- 咖喱屋カレー(甘口)
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- 咖喱屋カレー(中辛)
少し舌にピリつきましたが、辛さは持続しませんでした。食べるたびにピリつくので、個人的には面白い味だと思いました。
甘口のクリーミーさと辛口の刺激の良いとこ採りの味わいでした。
- 咖喱屋カレー(中辛)
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- 咖喱屋カレー(辛口)
トマトのような酸味が口に入れた瞬間からじわっときます。後でピリピリとした辛さが長続きしました。
刺激を長く楽しめるカレーでした。
- 咖喱屋カレー(辛口)
リンク -
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- SPACE CURRY
咖喱屋カレー(辛口)ほど辛さは強くはないですが、中辛より口の中で感じる刺激が長続きする感じでした!
今回紹介したカレーの中で最もとろみが強いからか、トマトとビーフのクリーミーな味わいも強く感じました!
- SPACE CURRY
SPACE CURRYの風味と特殊な物性の正体考察
SPACE CURRYの色の正体考察
SPACE CURRYは咖喱屋カレーよりも黄色かったです。
SPACE CURRYはハウス食品さんによると、「ウコン」が他ハウス食品レトルトカレーよりも1.7倍強配合とありました!
ウコンとは、クルクミンと呼ばれる黄色い色素を主成分とする根茎であり、ミネラルや食物繊維を豊富に含んでいます。
おそらくウコンの黄色みが食欲をそそる色にSPACE CURRYを仕上げているのかなと考えます。
SPACE CURRYの強いとろみの正体考察
SPACE CURRYは咖喱屋カレーよりもとろとろしてスプーンですくうとふっくらするほどでした!
食品表示を確認すると、SPACE CURRYにのみ「加工デンプン、キサンタンガム」という増粘剤が入っておりました!
- 加工デンプン
デンプンは、トウモロコシやばれいしょに含まれますが、「加工デンプン」はそのデンプンを化学的な加工を施して、
デンプンの機能を高めたものです。
用途として、たれのような液状のもののとろみ付けや、から揚げ粉など揚げ物のサクッとした軽い食感づくりにも使われるなど幅広く食品に使われております。
しかし、その「加工デンプン」にはアセチル化酸化デンプンやリン酸化デンプンなどたくさん種類があり、
それぞれ粘りや硬さなどのゲル特性が異なるため、様々な物性の食品へ使い分けされています。 - キサンタンガム
食品のドレッシングやソースのとろみ付けに使われる多糖類の一つです。
キサンタンガムは、冷水に溶け、食品の粘性を高めやすく、耐熱性、冷凍耐性があるため様々な条件に対応できる性質を持っています。
特に「擬塑性流動」と呼ばれる「力を加えると粘度が低くなり、力を加えないで置いておいた状態では粘度が高くなる性質」を付与することができます。
おそらく、SPACE CURRYをスプーンですくったときのふっくらした姿は、この「キサンタンガム」の「擬塑性流動」が
スプーンの上からこぼれないように保とうとしていたからだと考えました!
国際宇宙ステーションで食事をするときに、サラサラな液状だと飛び散りやすくて、ISS内の機材に浸み込んで故障の原因になります。
しかし、この「特殊なとろみ」のおかげで、その恐れを未然に防いでくれるのでしょう!
SPACE CURRYの香りと味
SPACE CURRYの香りと味は咖喱屋カレーよりも強くそして濃く感じました!
このツンとする香りは「ウコン」の香りではないかと考えます!
辛みが比較的強かったのは、地上と同じようにカレーを宇宙で楽しむためなのではと考えます。宇宙に人間が行くと無重力下では体液が頭の方に集まってくるので、「鼻が詰まったような感じ」になるそうです。香りを感じにくいので、「味を濃くする必要があった」のではないでしょうか。
SPACE CURRYの栄養面
宇宙では、地上と比べて重力が小さく、特にISSでは体が浮いた状態になるので、運動がままなりません。
そうすると骨がどんどん弱くなっていきます。
しかし、SPACE CURRYはカルシウムが他のハウス食品さんのレトルトカレーと比較すると「213mmg/100kcal」ととても多く含みます。
骨の減少を食い止める大豆イソフラボン、ビタミンDも添加されて、骨の形成をサポートする成分が豊富でした!
SPACE CURRYから学んだこと
やっぱり、宇宙食はおもしろいですね!!
地球にある様々な食材に潜む科学的特性を組み合わせて、宇宙での食事で困らないようにする、栄養豊富だから体の心配がいらない…むしろ楽しめるように工夫する…
宇宙食開発を通して「食事の環境を創る・安心を創る」ことも考えることができるので、地上での食事も楽しみ方を増やすことができそうだと思いました!
そのためには、果物や野菜に含まれる化学的物質の性質を理解して、それを粘性や硬さなど物理的にコントロールできることが、宇宙食開発のヒントになると学びました!
ハウス食品さん、JAXAさん、ありがとうございました。
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