宇宙でもハンバーグが食べられる!?北海道産牛肉とミニトマトのコスモバーグ!

宇宙食調査

ハンバァァァ~~グ!!!

肉汁たっぷりジューシーな味わい!ふっくら肉厚の歯ごたえ!口の中で広がるうまみ!

こどもから大人まで愛される「鉄板」食品に、なんと「宇宙食用ハンバーグ」があることを!みなさん、ご存じでしたでしょうか!?

今回は、宇宙でも愛されるハンバーグ、その名も「COSMO BURG(コスモバーグ)」を紹介していこうと思います!

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COSMO BURG(コスモバーグ)とは?

エア・ウォーター十勝食品(株)が参画し、食肉加工販売の十勝スロウフードが開発したレトルトハンバーグ、「北海道産牛肉とミニトマトのハンバーグ」がCOSMO BURGです!
2018年から認証取得を目指して開発を行い、2021年1月18日にJAXAから「宇宙日本食」の認証を受け、星出宇宙飛行士の携行品としてISSに搭載されたとのこと!!
宇宙日本食に認証された食品のうち、「最初のハンバーグ類」ということで先陣を切ってくれました!

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COSMO BURGの食べ方

常温のままで食べられます!あるいは、地上で湯せん、ISSでは専用加温器を使用して温めて食べられるそうです。

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さっそく!実食コーナー!

宇宙用ハンバーグが一体どんな味なのか!みなさんも気になっているのではないでしょうか!?

まずは、私が!食べてみた感想を述べようと思います!!(今回は、常温で食べさせていただきました!)

パッケージ

パッケージは、実際にISSに搭載する際に持っていく姿と同様のパッケージとなっております。

★宇宙日本食搭載マーク
下画像右上の金色マークは実際に宇宙で食される宇宙日本食と全く同じ仕様の食品にしかつけられません。
金色マークは「ISSへの搭載実績の証」ということで、ものすごくかっこいいですよね!!

風味・食感

パッケージからハンバーグを取り出した際に、かなり粘性のあるソースと小ぶりですが肉厚で、食べ応え+食べやすそうなハンバーグだなというのが第一印象でした!

早速、口に運ぶと、まず軟らかい食感と牛肉の香ばしさ・トマトの香りで、口の中が幸せでいっぱいになり、
その後、牛肉の旨味をしっかりと感じますが、トマトの甘味と酸味も混ざり合いを、意外にもとてもすっきりとした味わいです!
味が濃いので、ハンバーグ風味の余韻がしばらく続き、一つで満足感があります!

COSMO BURGの工夫

原料はすべて厳選されたものを使用

原料は、全て厳選されたものを使用し、北海道産食材を90%以上使用しており、宇宙飛行士の健康面に配慮しつつ、添加物を一切使用しせずともおいしく食べられるような宇宙食を開発したそうです。
玉ねぎ・鶏卵は十勝産、パン粉は大豆由来のものが含まれているのが一般的ですが、コスモバーグにはそれが使用していないものを選んでおります。
原材料のメインである牛肉とミニトマトは、他の食材に比べかなり工夫がされているようです!

北海道十勝産の牛肉

北海道十勝産の牛肉を通常の半分以下の大きさのプレートを使用して肉挽を行っているので、とても滑らかで且つ異物混入のリスクを抑えています!

北海道士別市のミニトマト

北海道士別市のアサヒてっぺん倶楽部のミニトマトは、ミンサーで均一に細かくしているので、ミニトマトの皮が気になりません!

(画像はイメージです。)

食材本来が持つ甘味と旨味を使用!!
COSMO BURGは砂糖不使用です。甘さは、玉ねぎとミニトマト本来のものから来ているそうです!
特にミニトマトにはリコピンが豊富に含まれているので、宇宙飛行士の健康もばっちりです!
もう一つ、宇宙飛行士の健康への配慮として、ソースとハンバーグ生地の両方にうまみのあるミニトマトを使い、最後までおいしく食べられるようにしたそうです!

微小重力下で食べることを想定した物性

ISSの中は「微小重力」であり、一般の生活では考えられない環境です。
そこで、食品が飛び散ってISS内の機械に入り込んで故障するのを防ぐために、「ソースの粘度」「ハンバーグのまとまり具合」の工夫がされています!
原材料名を見ると、「でんぷん」とあったので、粘性はでんぷんで調節しているのではと思います。

COSMO BURGを製造する2社

ハンバーグの焼成担当:十勝スロウフード

十勝スロウフードさんが、ハンバーグの焼成までを担当しています。

有限会社 十勝スロウフードさんは、「食肉加工及び販売」を行っている企業であり、
看板商品である「牛とろ」をはじめ、「牛とろプレミアムハンバーグ」や加熱を一切行わない非加熱食肉製品「牛肉の生ハム」などを造っております!
舌の上でとろける食感と肉本来のうまみを味わえる!とあり、ハンバーグ好きな私としては、とてもうらやましい企業だなと思いました!

トマトソースとレトルト加工の担当:エア・ウォーター十勝食品

エア・ウォーター十勝食品さんが、トマトソースの製造やレトルト加工を行っているそうです。

エア・ウォーター十勝食品さんは、「宇宙のまちづくり」を標榜し、ロケットの打ち上げで知られる北海道大樹町に隣接する更別村で、
北海道内でも有数の畑作地帯である十勝産の良質な農産原料などをもとに、レトルト食品や缶詰、冷凍食品を製造している企業です!


また、産業ガス関係やケミカル関係、エネルギー関係などの多種多様な事業もされており、
地球に存在する資源を利用し、多彩な技術で暮らしに必要な製品も提供しております。

COSMO BURG開発のきっかけ

現在の北海道では、インターステラテクノロジズ社でロケットの開発、打ち上げが行われており、
宇宙開発事業が盛り上がっている光景の目の当たりにし、十勝スロウフードさんが地元 十勝からも農産物を含めた食べ物を宇宙に持って行ってもらえないかと考えて、宇宙食開発を始めたそうです!
北海道十勝地区では「宇宙日本食」の開発に北海道十勝総合振興局、北海道中小企業家同友会とかち支部、帯広地域雇用創出促進協議会、とかち財団、十勝スロウフード、エア・ウォーター十勝食品などの地元企業が連携して取り組んでいるそうです!

日本の「鉄板」の味を宇宙で。

ハンバーグの起源は諸説あり、一説には18世紀頃のドイツ・ハンブルグで、生肉をみじん切り状にして焼いた肉料理が原型だそうです。
ドイツで人気を集めた後、ドイツ系の移民によってアメリカに伝わり、そこで「ハンブルクの厚肉焼き」を意味する「ハンバーグステーキ」と呼ばれるようになったという説があります。

現在のハンバーグの原型となる食べ物が日本にやってきたのは明治時代のこと、ハンバーガーのバンズに合うよう牛肉100%でひき肉を固めたパティと言われる肉料理でした。
ラーメンやとんかつのように海外から来たを日本人の嗜好に合わせるため、日本のハンバーグは、玉ねぎや香辛料、パン粉や牛乳などで調味されていき、高度経済成長期の1960年代に私たちの知る「ハンバーグの味」になったそうです!

今や日本の文化と言っても過言ではない「ハンバーグの味」を宇宙で食べられるなんて…!!
「あ~これこれ!」と日本人宇宙飛行士にとっては、ふるさとを身近に感じられ、安らぐ気持ちになる食べ物の一つだなと思います。

ぜひ、みなさんも地上で宇宙用ハンバーグ「COSMO BURG」をお召し上がりください!




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