宇宙を旅した藻をご存じでしょうか!?
しかモ!その藻がキャンディに包まれて、お菓子として食べられることもご存じでしょうか!?
「宇宙を旅した藻で作ったキャンディ」を紹介いたします!!
宇宙を旅した藻で作ったキャンディとは?
酸素と食料の確保は、宇宙開発における大きな課題と言われています。
しかし!その課題をクリアできるのではと期待されているのが、
雨上がりの道端で見かけたことがある方もいらっしゃるでしょう下写真の藻類、「イシクラゲ」です!!
「イシクラゲ」は、健康長寿の島・沖縄では、古くから薬膳料理として食べられてきた藻類として有名です。
光合成によって酸素と栄養素を作る「イシクラゲ」は、
2006年に研究の一環として、国際宇宙ステーション(ISS)への搭載実験のために
10日間の宇宙空間で培養された後、地球へ帰ってきました。
今回紹介する宇宙お菓子は、そのイシクラゲを育てて増やし、
キャンディ1粒に1億2000万個のイシクラゲを練りこめたものです。
いざ、実食コーナー!
キャンディは、アルミスタンドパック1袋に、アセロラ味が12個とソーダ味1個になっており食べやすいそうです!
キャンディの中に見える黒いつぶつぶが、微細藻類のイシクラゲです!
楽しみですね!いざ!実食です!
アセロラ味
枕のようにふっくら半透明の黄色ボディのキャンディです!
個包装の袋を開けるとふわっとアセロラの爽やかな香りがします。
味もアセロラであり、イシクラゲを彷彿とさせるような雑味はしませんでした!
とっても美味しいです!
ソーダ味
丸みを帯びたブルーのキャンディです!
どこか懐かしさを感じる甘ーいソーダの味と
シュワシュワとソーダらしいシュワシュワ感がアクセントになっており、美味です!
こちらもアセロラ味と同じく、イシクラゲを彷彿とさせるような雑味は感じませんでした!
イシクラゲとは?
イシクラゲとは、ネンジュモ属に属する陸棲藍藻の一種です。
どこで見つけられる?
日本の北海道~沖縄、世界的にも非常に広範囲で生育で確認されています。
庭先や公園の道端など様々な地表やコンクリート、アスファルトにも生育しており、
雨水などで膨潤すると握りこぶしほどの黒褐色の軟らかい塊になります。
私たちの身近な場所で肉眼で確認することができます。
この記事を書くにあたり外を散歩したところ、ちょうど雨上がりだったのもあってか、すぐに近所で見つけることができました。
下写真はその時に撮影したイシクラゲです(笑)
宇宙農業を可能にする!?過酷な環境への耐性!
イシクラゲは超環境ストレス耐性生物です!!
極度に過酷な環境(ガンマ線、紫外線、重粒子線、高温(100℃))への耐性があることも示されています。
その生命力と繁殖力の高さは、他の微細藻類とは比較にならないほど強いと言われています。
そのため、NASAやJAXAなどでは、国際宇宙探索ロードマップで「火星の宇宙農業構想」が提唱されており、
火星の栄養の無い無機物土・レゴリスを野菜が育てられる有機土壌にするために、
保水力が高く、強光に強く、酸素を生成できて、食材にもできるイシクラゲは最適だそうです!!
イシクラゲは健康食品!?
イシクラゲの栄養構造は粗タンパク質30%・脂質0.5%・炭水化物60%・無機質10%となっており、
また、イシクラゲには、下記のような様々な機能性成分があるため、健康食品としても注目されています!
・コレステロール値の上昇を抑制
・抗酸化作用
・がん細胞の増殖抑制作用
・乾燥させると重量が90%減る
完全乾燥させた場合、重量が10分の1程度となるため持ち運びやすくなります。
再度、水に浸すと元通りになります!
スーパー道端健康フード!
私が子供の頃からよく目にしていた「ワカメのような物体」がなんと!
健康食品として活躍し、しかも宇宙農業にも適した素晴らしい能力を持っているとは思いもしなかったです!驚
『こうした何気なく目にしていても、気に留めなかったことが、実は…!』
…みたいな展開はめちゃめちゃワクワクするし、その発見に感動しますね!!
雨上がりに外へ出かけるときは、宇宙農業への想いを胸に、ぜひイシクラゲを見つけに行きましょう!!
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